#4 心と身体の関係
今回は人の精神的な面と、身体的な面が相互に影響しあうということをお伝えします。
最近ではよくストレスは身体によくない、といいますよね。
本当によくないです。なんなら、ほとんどの病気はストレスが原因といっても過言ではないと思います。
ストレスが加わるとホルモンバランスが崩れますし、自律神経が乱れますし、脳が炎症を起こしうつ病などを発症します。
もちろん、臓器にも影響します。
今回は具体的に、どのような感情がどんな風に身体に影響するかということを東洋医学的観点から説明したいと思います。
ちなみに東洋医学は約2000年の歴史があり、人体実験を元に作られた医療のため信頼度が高く、近年では研究が急速に進められている分野です。つまり、西洋医学よりもかなり歴史のある医療となります。
それでは説明していきます。
東洋医学では身体の役割を主に5つの蔵に振り分けており、それぞれ
肝 心 脾 肺 腎 といいます。
西洋医学でいう肝臓 心臓 脾臓 肺 腎臓とは似て非なるものですが、役割は一致する部分が多いと言われていますので、同じイメージで良いと思います。
ちなみに、脾は胃腸のことを指します。
この5つの蔵にはそれぞれ感情があり、怒 喜 思 悲 恐がそれに当たります。
つまり、怒りの感情は肝に影響し、逆に肝が弱れば怒りの感情が出やすいということです。わかりやすいところでは、思い悩むことがあると胃腸を悪くしたりしますね。
また、感情の時間軸によっても蔵が割り振られており、今現在の悩みは脾(胃腸)、未来の心配は腎、過去の後悔は肺、と言われています。
皆さんも毎日生活していると、今日はなんとなくネガティブだなーとか、今日はすごくワクワクするなーとか、ふと昔のことを思い出して後悔の念にかられたりとか、ないでしょうか?
そういった時には、5蔵のうちのどれかが弱っている可能性があります。
弱っていると言っても、例えば西洋医学的に肝臓が悪くなってるだとか、肺が悪くなっているわけではなく、あくまで身体のある役割が弱っていると考えてください。
そのため、精神的に健康でいるには体調管理が欠かせませんし、身体的に健康でいるにもストレスマネジメントが必要になってきます。
そして、もし無性にイライラしたり、ネガティブになったりと、自分の意に反した感情が消しても消しても現れてくるときは、自分を責めるのではなく、身体が何らかのSOSを出しているのだなと考えてあげてください。
決して自分を否定しないようにしてあげてください。
#3 適切な入浴の仕方
今回は入浴について説明したいと思います。
現代人はシャワーで済ませることが多く、湯船にしっかり浸かる人は意外と少ないかもしれません。
ここで、湯船に浸かる効果を説明します。
インターネットで調べればいくらでも出てきますが…
・温熱作用により血管が拡張することで血行が良くなり、溜まった老廃物や疲労物質を流してくれる
・水圧がかかるため、全身の血行循環が更に促進される
・副交感神経が働きリラックス効果が得られ、疲労回復、ストレスの解消に役立つ
ざっとこんなもんでしょう。
入り方も色々とあり…
・温度は40℃程度
・肩まで浸かるor半身浴
・時間は10-15分程
などなど。
実際に試した方もいらっしゃるかもしれません。
基本的には、シャワー浴のみの人よりは圧倒的に健康的になれると思いますので、ぜひ行ったほうがいいです。
しかし、入り方は100人が100人この方法を取ればいいというものでは決してありません。
健康番組やネットの情報では確かに正しいことを言っていますが、より一般的な健康な方をターゲットにしていると思います。その方がより共感を得られやすいからです。
それでは、どのような入浴方法が一番良いのかと言うと、
結論からして人それぞれです。
そんなの当たり前だろと思うかもしれませんが、そうではなく、この人それぞれが一番難しく、重要なのです。
人それぞれ体格も違えば性別、年齢、温度の感じ方、水圧負荷のかかり方、発汗量など違いを上げればきりがありません。
そのため、上記で挙げた入浴法はあくまで基準であり、そこから自分に合った方法をカスタマイズする必要性があります。
これからはそのチェックポイントを説明していきます。
チェックポイント①
汗の量
汗をかくことはデトックス効果もあり良いと言われていますので、ほどよくは良いと思います。しかし、入浴後に大量に汗をかく人、風呂からあがっても汗がなかなか引かない人は、汗をかき過ぎです。
汗をかくということはそれだけ自律神経を使うということなので、逆に疲労してしまいますし、急激に身体から水分が抜けるということは身体にかえって負担となります。
汗をかくことで体温が奪われ、逆に身体が冷えてしまうことにもなります。
チェックポイント②
立ちくらみなどの症状
入浴すると末梢血管が拡張するため、急に湯船から上がった際に水圧から解放され血流は拡張した血管にどんどん流れ込むため、脳血流が一時的に低下してしまいます。
これにより立ちくらみが生じます。
つまり、熱すぎる温度や、時間が長いと血管が過度に拡張しこのような症状が起きます。これもあまり身体によろしくありません。
チェックポイント③
心地よさ
入浴にはリラックス効果があるため、入浴中、入浴後に心地いいと感じられているかはかなり重要です。もし心地よさをあまり感じられていないようでしたら入り方などを工夫した方がいいです。
これら3つのチェックポイントを意識しながら、日々自分の身体の反応を観察し、自分に一番適した健康的な入浴の仕方を決めていくと、かなり効果的な入浴が行えます。
それは季節によっても違いますし、その時の疲労度、気分によっても違ってきます。
しばらく意識して入ってみると、だんだんと調整の仕方に慣れてくると思いますので、ぜひやってみてください(^O^)/
#2 人前で汗をかく体質の改善法 part2
昨日の内容に続いて、②余計なプライドを捨てる について説明していきたいと思います。
何故人は恥ずかしい思いをするのか…
その結論は、プライドがあるからです!
もちろん、精神性多汗症は立派な病気であると私は思います。
かなり辛い思いをしますし、人目ばかりを気にしてしまうという一見プライドが高いとは真逆の心理状態に思われるかもしれません。
しかし、プライドが全くない人は人前では汗は絶対にかきません。
皆さんの周りにもいるかもしれませんが、何も考えていなさそうな人、感覚を頼りに生きている人、後先考えずに行動できる人など…
汗をかく人達からしたら、おそらくかなり羨ましいのではないかと思います。
現に、そういう方たちの方が人生楽しく、充実した毎日をおくっているものです。
では、人前で汗をかいてしまう人の共通点はというと、失敗を気にしてしまったり、人にどう思われているかが気になってしまったり、物事を過剰に捉えてしまったりすることだと思います。
裏を返せば、このような人たちは思いやりがあり、空気が読めて、ミスが少なく、物事を慎重に進めていくことができます。
つまりは、俗にいう良い人たちです。
しかしながら、このような人たちの中に余計なプライドが隠されている場合もあるのです。
どういうことかと言うと、失敗を気にしたり、人にどう思われるか気になるということは裏を返せば、自分は失敗をしない人間であると周囲から当然思われているだろうというプライドがあるのです。
いつも失敗ばかりしている人、成功した経験があまりない人はきっと思い切って事に臨めるし、失敗しても周囲は「いつものことだな」と受け流すだろうと思えます。
しかし、余計なプライドがあるからこそ、自分の周囲から見た立ち位置、評価を高く見積もってしまっている可能性があるのです。
このような余計なプライドを捨て去ることさえできれば、他人に何を言われようと何も感じないはずです。
プライドには二通りあり、
一つは自信
二つは自尊心
と考えます。
この自尊心を捨て去ることができ、成功体験から自信をつけることができていけば、人前で汗をかくことは自然と減っていくでしょう。
ここで伝えておきたいのは、人前で汗をかいてしまう人にとっての自尊心とは、性格が悪いからとか、育ちがいいからとか、そういうきっかけで養われるものではなく、自分を守るための防衛機制の過程で養われるものだと考えます。
どうしても精神的に弱くなり体調を崩していくと、弱い自分を周囲のストレスから守らなくてはなりません。でなければ完全に自分の価値を否定し存在意義を見失うことになるからです。これは精神的に弱った方にはわかるかもしれません。
つまり、ここでいう自尊心はこれまで弱い自分を守ってきてくれた味方です。
もし、あなたが本気で変わりたい!という強さを身に着けてくることができたなら、この自尊心に感謝を告げ、そっと自由にしてあげましょう。
私が実際に行った方法は簡単。
毎日、余計なプライドを捨て去ろうと意識して日々生活するのみです。
できなかった場面があると、毎回反省し、次に生かします。
ぜひ皆さんも意識してやってみてくださいね(^^)
#1 人前で汗をかく体質の改善方法
今日は、人前で発表する時や、恥ずかしい思いをしてしまった時などに大量に汗をかいてしまう症状を改善する方法をご紹介します。
このような体験は誰しもが少なからず経験したことがあると思います。
恥ずかしさを感じた時に、ぱーっと頭が熱くなり、額から汗が滲みでてきてしまい更に恥ずかしくなる。
症状が軽ければいいですが、重い症状になると大量に額から汗が流れ出てぽたぽたと床に落ち、こうなったらもう自分ではどうすることもできなくなってしまいます。
このような症状には名前があり、「精神性多汗症」といいます。
私も経験があります。
症状が進行してくると、自分の頭では恥ずかしいなどと思っていなくても、人に見つめられただけで条件反射のように額から汗が噴き出てしまいます。
こうなると、この経験が脳にインプットされて回路を形成しますので、それ以降は人に対面しただけで反射的に汗が出てくる、ということになっていきます。
パブロフの犬と同じ原理ですね。
ここまで進行してしまうとなかなか元の状態に戻すことは難しくなります。
私も試行錯誤をし、あらゆる手段をこうじてきました。
その経験の中で改善策として有効なことは2つです。
それは、
①体調を整えること
②余計なプライドを捨てること
です。
かなり簡単に書きましたが、これがかなり難しい。以下、順を追って説明していきます。
今回のブログでは、まずは一つ目、①体調を整えること を説明します。
さて、先に話した症状は東洋医学的に言うと水毒と気滞という状態といえるでしょう。
水毒とは、身体中に余分な水分が滞り、溜まってしまった状態。
気滞とは、その名の通り気が滞り、溜まった状態です。気は熱を帯びやすく上へ上へと上がっていくため、頭部に溜まりやすいです。
水毒を改善するには、胃腸が深く関わっているため、もしかしたら下痢や便秘、胃もたれ、胃痛などの症状がある方もいらっしゃるかもしれません。
改善するためには、食生活を改善するしかありません。胃腸に優しい食生活をしてください。特に、アルコールや冷たい飲み物、刺激物は避けましょう。飲水をするときはなるべく常温か、温めたものを摂るといいです。
また、腹部の冷えも内蔵機能を低下させる要因となるため、特にこれからの寒い季節は腹巻をして寝ることもおすすめです。
次に、気滞を改善するには気をどんどん回す必要があります。
気を回す活動としては、入浴、運動、趣味活動、仲のいい人と話すなどがあります。お酒が好きな方は楽しいと思える飲み会に参加することも手段ですが、先ほども述べたように、アルコールは胃腸に悪いのでほどほどにした方がいいです。
また、入浴や運動もただすればいいというものではありません。
入浴であれば、汗をかきすぎない時間、温度、水量を自分の身体と相談しながら決めていきます。運動もそうです。始めはストレッチをするだけでもいいと思います。
補足ですが、気が滞る原因としてストレスが大きく挙げられます。
ストレスを溜めないようにというのは現代社会において難しいことですが、心がける必要がありますし、うまい発散方法を見つけるのも手です。
以上が私が体調面で実践した事柄です。
まずは生活習慣から見直すことをお勧めします。
次回は二つ目の、②余計なプライドを捨てること を説明していきます。
お楽しみに。