教科書やテレビでは教えてくれない健康法

理学療法士である筆者が実際に経験した知識、健康法を幅広くお伝えします。

#3 適切な入浴の仕方

今回は入浴について説明したいと思います。

 

現代人はシャワーで済ませることが多く、湯船にしっかり浸かる人は意外と少ないかもしれません。

 

ここで、湯船に浸かる効果を説明します。

インターネットで調べればいくらでも出てきますが…

 

・温熱作用により血管が拡張することで血行が良くなり、溜まった老廃物や疲労物質を流してくれる

・水圧がかかるため、全身の血行循環が更に促進される

・副交感神経が働きリラックス効果が得られ、疲労回復、ストレスの解消に役立つ

 

ざっとこんなもんでしょう。

 

入り方も色々とあり…

 

・温度は40℃程度

・肩まで浸かるor半身浴

・時間は10-15分程

 

などなど。

 

実際に試した方もいらっしゃるかもしれません。

基本的には、シャワー浴のみの人よりは圧倒的に健康的になれると思いますので、ぜひ行ったほうがいいです。

 

しかし、入り方は100人が100人この方法を取ればいいというものでは決してありません。

健康番組やネットの情報では確かに正しいことを言っていますが、より一般的な健康な方をターゲットにしていると思います。その方がより共感を得られやすいからです。

 

それでは、どのような入浴方法が一番良いのかと言うと、

結論からし人それぞれです。

 

そんなの当たり前だろと思うかもしれませんが、そうではなく、この人それぞれが一番難しく、重要なのです。

 

人それぞれ体格も違えば性別、年齢、温度の感じ方、水圧負荷のかかり方、発汗量など違いを上げればきりがありません。

 

そのため、上記で挙げた入浴法はあくまで基準であり、そこから自分に合った方法をカスタマイズする必要性があります。

これからはそのチェックポイントを説明していきます。

 

チェックポイント①

汗の量

 

 

汗をかくことはデトックス効果もあり良いと言われていますので、ほどよくは良いと思います。しかし、入浴後に大量に汗をかく人、風呂からあがっても汗がなかなか引かない人は、汗をかき過ぎです。

 

汗をかくということはそれだけ自律神経を使うということなので、逆に疲労してしまいますし、急激に身体から水分が抜けるということは身体にかえって負担となります。

汗をかくことで体温が奪われ、逆に身体が冷えてしまうことにもなります。

 

 

チェックポイント②

立ちくらみなどの症状

 

 

入浴すると末梢血管が拡張するため、急に湯船から上がった際に水圧から解放され血流は拡張した血管にどんどん流れ込むため、脳血流が一時的に低下してしまいます。

これにより立ちくらみが生じます。

つまり、熱すぎる温度や、時間が長いと血管が過度に拡張しこのような症状が起きます。これもあまり身体によろしくありません。

 

 

チェックポイント③

心地よさ

 

 

入浴にはリラックス効果があるため、入浴中、入浴後に心地いいと感じられているかはかなり重要です。もし心地よさをあまり感じられていないようでしたら入り方などを工夫した方がいいです。

 

 

これら3つのチェックポイントを意識しながら、日々自分の身体の反応を観察し、自分に一番適した健康的な入浴の仕方を決めていくと、かなり効果的な入浴が行えます。

それは季節によっても違いますし、その時の疲労度、気分によっても違ってきます。

 

 

しばらく意識して入ってみると、だんだんと調整の仕方に慣れてくると思いますので、ぜひやってみてください(^O^)/